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2008年7月

2008年7月31日 (木)

野暮な話

 阿佐ヶ谷・よるのひるねで『古泉智浩の野暮な話』というイベントをやらせていただくこととなりました。『マンガ夜話』、評論家の皆様方がわいわい言っていてすごい面白いじゃないですか、でもだからいいのかもしれないですが、実際の作者の考えはグレーのままです。本人に問い質しても果たして真実かどうか分からないですが、そういった野暮なこと極まりない質問を作者ご本人に問いかけて作品の実態に迫るという意図のイベントです。

 第一回作品は三本美治さんの『順風』です。恐らく三本さんの自伝的な内容の青春マンガであります。第1話と2話が94年のガロで掲載で第3話以降が00年のアックスからというブランクも非常に謎めいて興味が沸きます。単に続きが思いついたから描いただけかもしれないですが。そして、一体なぜあの絵なのか?下描きはしてるのか?人物設定表みたいなのは存在するのか? 誰もこれまでしなかった野暮な質問をしてみたいと思います。

8月10日(日)午後3時~
阿佐ヶ谷・よるのひるね
1500円予約不要 
ゲスト:三本美治

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2008年7月29日 (火)

ネットのない生活

 先日、うちの近所の一帯が大変な雷雨に襲われ、仕事していて部屋のすぐわきがトタン屋根の物干しなので「うるさいなー」と思っていて、すぐ止んだのですが、その夜からネットが繋がらなくなっておりました。時々NTTの都合なのか@ニフティのメンテナンスなのか、繋がらない事あるじゃないですか、寝て起きれば直っているかなとそんなに気にしていなかったです。ところが、翌日も全く繋がらないのでNTTに電話してみたところ、モデムのLANというランプが消えていました。どうやら故障みたいでした。落雷のせいじゃないかと言うと、同様の被害が多発しているそうで翌日にならないとスタッフを派遣できないそうでした。

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2008年7月25日 (金)

『情熱大陸』自作派料理人

 7月20日放送のTBS『情熱大陸』を御覧になりましたか? オレは毎週録画して興味があるのだけ見て、あんまり興味が沸かないのはざっと早送りして消したり、全く見ずに消したりしてます。ちゃんと見れば大抵面白いのですが、面白いのを追及していくと切りがないのでどこかで区切りをつける意味でこういう行いをしています。間違ってますか。

 それはさておき、今回も料理人という事であんまり興味ないなと、しかも冒頭ででっかいフェンダーの一人乗りのレースカーみたいなおしゃれな車を乗り回しているじゃないですか、ああこれはもうしゃら臭いぞと思いました。どれだけしゃら臭いか見てやるかとちょっと意地悪な方向で興味を引かれてついつい見入ってしまいました。

 その料理人の笹森通彰さんは、青森でイタリアンレストランを開業していらっしゃり、そこで提供される食材の多くを所有している畑で栽培したり、飼っている鶏の卵を使ったり、牛乳からチーズを作ったりしていました。なんと自作派料理人でした。番組中に蜂蜜の自作にまで興味を抱き、巣箱を自作し始めていました。しゃら臭かったのは冒頭だけでした。本当に申し訳ない。

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2008年7月21日 (月)

『崖の上のポニョ』と『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を見ました

 仕事の休憩で、亀田のワーナーで深夜の11時45分からの上映で『崖の上のポニョ』を見ました。大ヒット中との事だし、せっかく深夜に上映しているというので、行ってみると20人くらいの客入りでした。期待が大きすぎたせいか感想の大部分は「なんだこりゃあ?」でした。そして、「ぬるい」とも思いました。

 シネウィンドで『実録連合赤軍 あさま山荘への道程』も見ました。これが非常に大変な激熱な映画でずっしり来ました。以前に連合赤軍幹部の坂口弘さんの手記を読んでいたので、空想が図解されていくような感覚がありました。そうは言っても読んだのはもう12~3年前なので忘れている事も多く思い出さされもして面白かったです。

 坂口弘さんの本はどれも大変な名著です。無茶苦茶面白いです。映画では事件全体をざっと抑えていますが、情報が膨大なので、できれば映画を見る前に読んでいると映画にすんなり入れるんじゃないでしょうか。

 ここから先はネタバレを気にせず感想を述べようと思いますので、映画をこれから楽しみにしている人は絶対に見ないで下さいね。

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2008年7月19日 (土)

もし兄弟がいたら

 どうにも団体行動が嫌いで、本当に大嫌いです。その反面、人が集まってわいわい楽しそうにしているのを見ると羨ましく感じます。そして、そんな楽しそうな雰囲気の団体に加わって楽しいかと言うと全く楽しくないです。むしろ余計に孤独です。楽しかった事なんてほとんど記憶にないです。団体の中で個々の人々とじっくり話し込んだりふざけたり、からかって楽しい気分になることはありますが、どうなのでしょう。夏祭りが今から嫌で仕方がありません。特に一番嫌いなのが、飲み会が終わって2次会どうする?なんて言って居酒屋の前でだらだら突っ立って立ち話している時です。決まらないんだったらいいやと思って大抵帰ります。ここで粘っていい感じで振舞えるとセックスできたりするんですか?そうなんですか?

 用事がないと人とほとんど会わないです。一緒に映画見るとかそういう遊びでもいいのですが、暇だからお茶でもしようなんていう場面がないです。改めたいんですよ。人生も折り返し時点を過ぎ、これからは常に死を覚悟してどんな人とも触れ合っていつ会えなくなるかもしれないじゃないですか、そんな欠けがいのない一瞬を大切にしたい。ウソですが。

 そんなオレの協調性のなさ、こらえ性のなさ、良くない部分は兄弟がいないせい、つまり一人っ子が原因なのではないかと思いました。

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2008年7月16日 (水)

新潟文化


 『新潟文化』という新潟日報社が発行している新潟の文化グラフ誌にインタビュー記事で取り上げていただきました。偶然にもこれから一緒に自主映画を作ろうとしている吉原悠博さんの記事も掲載されていてびっくりしました。新潟日報の与口さんに取材していただき、たいへん良いように書いていただき全く恐縮です。本文中に新潟は好きでも嫌いでもなく自分で選んだわけでもなく運命に従って居住していると答えていたのですが、こうして良い具合に取り上げていただくなんて、新潟に住んでいないとあり得ない事です。そんなひねくれた発言していたらバチが当たると思いました。

 以前から、田舎では東京で評価されないと鼻も引っ掛けられない、自称マンガ家扱いされて終わりというようなひねた感覚がありました。そこは本当のところどうか分からないですが、これからは少しでも新潟の皆さんに好いてもらえるようにがんばろうと思いました。どうすればいいのかはこれから考えます。

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2008年7月14日 (月)

とりとめのない近況です

 仕事づめのせいか、気候のせいか、だるくて仕方がないですが、仕事はどうにかノルマをこなしております。『ワイルド・ナイツ』は11月まで連載が続きますが、がんばれば9月中に描き終わりそうです。さっさと終わって楽になりたーい。今月はあと2本描けるかな。ホイップの連載が終わってしまい残念なのですが、ちょっと肩の荷が下りた気分です。

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2008年7月10日 (木)

映画上半期ベスト10

 今年も早くも半分終わっちゃいましたね。なんかもう大変ですよ。暑いとか原油高騰とか穀物高騰とか、サミット?通り魔、落書き、あんな事こんな事、なんでしたっけ、まあいいですが。

 ここ数年アメリカなど外国映画がどんどん面白くなってる気がします。それも、無名に近いよく分からないキャストの映画がいいように思います。予算を有名役者に割かず、その他制作費に回したり、そもそも予算がない中でがんばってやりくりした映画にいい結果がもたらされているような傾向を感じます。いいことじゃないですか、金持ちが更に稼いで更に大金持ちになったなんて話はうんざりですよ。つまんねーですよね。それで、新進気鋭の映画監督や実力のある監督がきちんと実力を発揮したら、そういうの見て我々も嬉しい。素晴らしい事ですよ。ジェリーブラッカイマーみたいなのが、ぶいぶい言わせている時代は早く終わって欲しいです。世の中全体が不景気傾向にあるからこうなんですかね。

 そういうわけで忘れないうちに2008年、上半期ベスト10行ってみまーす。

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2008年7月 9日 (水)

CO2排出権取引はうさん臭い

 先日、テレビ朝日の特番『地球危機』を見ました。古館伊知郎さんが「今こそCO2の削減をすぐにでもやらなければ大変な事になります」と真剣な眼差しで語っていらっしゃいました。アフリカでは像が大暴れして住民が震え上がったり、アメリカではハリケーンや竜巻で人々の生活が滅茶苦茶に破壊されて、それが全部地球温暖化の影響で我々一人一人がCO2を排出しない生活を心がけないと、世界中の人に迷惑を掛けてしまうという気分になりました。

 ところが、日本は京都議定書で取り決められたCO2の6%削減を達成できないどころか、6%排出が増えているというのです。削減する気が更々ないのか、工業国じゃない国の排出権を金で買い取ってなんとか数字の帳尻を合わせようとしているんですよ。やる気0です。まったくなんという呆れた国ですか。

 しかし、CO2の排出権取引って制度自体がちょっとおかしくないですか。全然やる気ないのを認める制度ですよね。真剣に取り組む気がないならせめて罰金を支払えというのでしょうか。

 しかもそもそも二酸化炭素って空気の中でも重いと学校で習った記憶があるのですが、その二酸化炭素が空高く上って地球を多いつくして太陽光の熱を閉じ込めるのが温室効果ですよね。違いますか? でも二酸化炭素が重かったら、天に昇らないですよね。煙突から立ち上る煙が二酸化炭素でそのままぐんぐん上昇していくイメージがありますが、それは暖かい状態だからそう見えるだけで、冷えたら下がって来るんじゃないでしょうか。今ひとつ腑に落ちないです。

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2008年7月 7日 (月)

佐藤亜紀著『戦争の法』を読みました

 こうして作文をインターネットで発表するというのは図らずも知性を漏洩する行為だと思うのですが、本当に頭のいい人が描いた小説を読んだ後だと、恥ずかしくてやりきれないです。所詮偏差値47くらいのしかも定員割れをしていた高校を出て、一浪したのに二流半くらいの大学しか進学できなかった人間なんだから仕方がないと諦めるしかないと改めて思うわけです。

 佐藤亜紀さんの『戦争の法』を読んで新潟出身でこんなすごい小説家がいたのかと息を飲みました。

 おそらく1970年代のN県が、ソ連に占領されて分離独立するというとんでもない胸躍る設定です。主人公はその当時中学生で、彼の回顧録として小説は進行します。分離独立が決まるといつも家で不貞腐れていた父親は逃げてしまい、母は密造酒を作ってソ連兵相手の酒場を経営し、それは次第に売春宿も兼ねるようになり、主人公はソ連兵相手に通訳しながらいろいろな便宜を図って小遣いとはいえないくらいの蓄財に励みます。とある事件が起こり、友達と二人で町を逃げなくてはならなくなり、そのまま県境のゲリラに加わり、爆弾作りを学び戦闘に参加し、弱気になったりしながらもふてぶてしく生き抜くというのが大まかなストーリーです。

 このように非常に荒唐無稽な設定なのですが、ディテールがあまりに細かくリアルなので、本当にそういった事態に陥ったらきっとこうだろうというリアルなシュミレーションとなっております。例えば、始めの方で、ソ連に占領された途端、教科書を黒で塗り潰す事になるのですが、この時代は黒マジックで塗るので、裏まで黒くなって教科書が使い物にならなくなったというような描写です。特に戦闘場面は抑制の効いたリアルな描写で痺れます。

 ネタバレでもないですが、読み終わってからあれこれ調べた事をここから先に書くので、先入観を入れずに小説をこれから読もうと思っている方がいらしたら、ここから先はあんまり読まない方がいいかもしれないです。

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2008年7月 4日 (金)

今月のBUBKAは読みどころたっぷり

 松永豊和さんのインタビューが掲載されいているというので、久しぶりにBUBKAを買ってみたところ、perfumeの総力特集や川田亜子さんの自殺問題など、オレの関心をいろいろな角度から貫く記事ばかりで、非常に読み応えがありました。

 特に川田亜子さんの自殺について、辛酸なめ子さんがコラムで触れていらっしゃったのがとても素晴らしい文章で、他の媒体では報じられない女子ならではの目線による、川田さんの女子力の高さを語られたもので、改めて川田さんがお亡くなりになった事が残念でなりません。女子力の高さと、それに反する仕事面での危うい側面、生い立ち、最近の交流などが極めて冷静な眼差しで分析されていて、人の不幸の問題に対して不謹慎ですが、非常に面白かったです。

 『perfumeバイブル』と題された特集はこれまでの過酷な歴史を振り返り、ヲタを分類分析し、ツアーを完全レポートし、中田ヤスタカさんの他のお仕事も紹介されておりました。オレもわずか2枚のアルバムと数枚のシングルしかないのに、再生回数がモーニング娘。やBerryz工房を超えて9位になってます。とっくに飽きたような気持ちでいても実は全然飽きていない。恐ろしいユニットです。こうなると中田さんの他のお仕事もチェックする必要性を感じて来ていたので、実にありがたい特集でした。また、いち早く紙媒体でperfumeの楽曲を評価して来られた宇多丸さんがBUBKAの連載『マブ論』をまとめた本が出版されると言う事で、これは買わねば!と思っていたら、本日、白夜書房の君島さんがオレなんかに送って下さいました!どうもありがとうございます、これからじっくり読みます!!

 松永さんのインタビューではこれからのマンガ出版のあり方を予想されていてそれが大変膝を打つ内容で面白かったです。結局のところマンガ雑誌が増えすぎているのが問題で、昔にもどればいいだけの事だというお話でした。昔は男子向けの雑誌が少年から大人まで入れても9誌くらいで、そこに『ガロ』を入れて10誌くらいの状況にもどればいいだけだとの事でした。松永さんのお話や、最近竹熊健太郎さんがブログで書かれていたのを読んでオレもあれこれ考えるところがありました。

・たけくまメモ『マンガ界崩壊を止めるためには(1)』

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2008年7月 3日 (木)

基村くん残念だよ

 今日はにいがた映画塾の水曜日コースに出席しました。オレはこの映画塾初心者講座に毎年通っています。本当に開講しているスタッフの皆さんには迷惑だと思うのですが、他に楽しみが全くないというか、新潟で一番面白いイベントだから仕方がないです。今日はカメラや録音機材、照明の講習でした。オレはこの講習は毎年受けているのですが、絞りだとか、ホワイトバランスとか、何度いくら聞いてもほとんど理解できず、結局オートで撮影します。どう必要なのかが分かっていないのと、映像のクオリティをあまり気にしていないのが原因だと思います。メガネの度が合っていないので、他の人より映像がきちんと見れていないのかもしれません。

 これはマンガに例えれば汚い絵や枠線や吹き出しで、これでどうですかと作品を提示しているようなものなので、本当によくない事です。でもね、オレにも言い分はあって、やっぱり現場っていうのは生ものじゃないですか、スタッフが多いとそれだけ意思の疎通が重要になります。オレはなるべくだったら一人で演出とカメラとマイクをやりたいんですよ。そこで、生な現場でカメラの準備がどうだとあれこれやっていると、勢いが殺がれるじゃないですか。パッパパッパと進みたいんですよ。時間や手間が掛かればそれだけ疲労も蓄積します。なので、オレはできるだけカメラを信頼して、よっぽどみっともないと言われない限りはオートで取り組みたいです。

 オレのは撮影が下手だと言われるのですが、上手な人が撮ったとされる作品の映像も、別にそんなにいいとも思えないんですよね。手前味噌ですが、オレのもそんなに極端に悪いとも思わないです。オレには見る目がないですが、だったら映像作品を見る人も、見る目がある人はごく一部であるような気もします。

 そういうわけで講義の途中から会場の視聴覚室の機材室みたいなところで、スタッフの人と話していました。

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