ここ最近の『ワイルドナイツ』
2月の発売なのに、とてもありがたい事にここ最近『ワイルド・ナイツ』を週刊アスキーさまとTVブロスさまでご紹介いただきました。
週刊アスキーは新幹線に乗るときはほぼ必ず買って読んでおります。オレはパソコンが本当に好きで、しかしもっとハードな専門誌ではついて行けない程度なので、とても調度いいです。唐沢なをきさんや岡田斗司夫さんの連載も面白いですし、特にオレが注目しているのはSSDの値段の下がり方で最新情報に胸が躍ります。ビデオカメラや動画編集ソフトの特集もちょいちょいしてくれるので、自主映画に興味のある人は絶対に読んだ方がいいと思います。パソコンの自作に更に詳しい別冊アスキーもとても面白いです。
TVブロスは東京に住んでいた時は毎号買っておりました。一時新潟長野版も出て、とうとう時代が来たかと思って大喜びで買っていたら間違って関東版を買ってしまい、あれ?と思いつつ次号を待っていたら、いつの間にか新潟長野版はなくなっていました。あんまり新潟では流行らなかったみたいでした。東京で読んでいた頃は石丸元章さんが連載されていた時期もあり、すぐクレームだらけで終わってしまったんですが、本当に面白かったです。
週刊アスキーは7月7日発売号で、「私のハマった3冊」という書物に関するコーナーで、紙屋高雪さんが選んでくださっています。「お前は俺ですか、と声のひとつもかけてやりたくなる有様」とまで感情移入している感じでご紹介いただいております。ありがとうございます。
そんなアスキーとは全く逆の批評を頂戴しているのがTVブロスの7月8日発売号で、井上佳子さんが取り上げてくださっております。主人公に対して「バカ過ぎてつっこみの言葉すら見つからない」「単なる最悪男のちょっとした頑張りと、そんな頑張りの無意味じゃんというやるせなさを綴っただけ?」と、最終的には否定ばかりではないのですが大変率直にご感想をいただいております。ありがとうございます。
これまでネットなどでもあれこれご感想いただいて、オレのマンガを読むような人はよっぽどの目利きだというのが前提だと思うのですが、非常に好意的に書いていただいたのがほとんどで、むしろ困惑しておりました。井上佳子さんのような感想が大半ではないだろうかと事前に予想していたのです。それ以上に非難や批判を覚悟しておりました。オレは描いたことでとてもすっきりした気持ちで、だからあんまり評判にならず忘れていただきたいという後ろ向きな気持ちもなくもないです。
改めて検索してみたら、なんとTVブロスで『特殊能力アビル』を連載されている、おおひなたごう先生までブログ「おおひなたごう◆SILVERY NOTE」で取り上げてくださっておりました! ありがとうございます!!!
深町さん、カトキチさん、本当にありがとうございます!
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» [読書]『Where the Wild Things Are』を読んだ。 [くりごはんが嫌い]
17日昼 Amazonで注文していた、センダックの『Where the Wild Things Are』と『In the Night Kitchen』が届いた。 『かいじゅうたちのいるところ』と『まよなかのだいどころ』の原書である。前者は映画が公開される前にもう一度読もうと思ったんだけど、普通に買ったんじゃ... [続きを読む]
ぼくは古泉さんのファンなので井上佳子という批評家が大変気になりネット検索で調べたんですがいまいちどんな人なのかわかりません。今の時代ネット検索しても詳細がわからない人物など箸にも棒にも掛からないものだと割り切ろうと思いますよ!!!批判的な批評もありだと思うんですが、紹介された井上さんの一文を読む限り、批評の内容があまりにも浅いように読めるので、やはり納得がいかない!こんな奴になにがわかるんだと腹が立ちますわ正直!!前言撤回しますわ!!!
投稿: SA | 2009年7月17日 (金) 19時57分
ぶっ!!今日はとても仕事で嫌な事があったのですが、このタイミングでこの記事!!ぎゃー!
『ワイルドナイツ』ですが、以前、古泉さんが「ぼく自身が凡人だから、凡人が主人公の物語を書く」というお言葉、まさにあの言葉が濃縮され、傑作として昇華したんだと思います。正直、『死んだ目をした少年』と『ワイルドナイツ』は何度も読み返しているんですよ。古泉さんのマンガはぼくのようなボンクラに勇気となんらかの影響を与えています。きっとぼくと同じ思いの人も多いはずです。
投稿: カトキチ | 2009年7月18日 (土) 00時05分
なんか興奮して脱字が、、、
投稿: カトキチ | 2009年7月18日 (土) 00時07分
あまり細かい内容は覚えてませんが、長島☆自演乙☆関連でアスキー見てたらさりげなく載ってたんで、あっと思いました。
明日は試合なんで頑張ってきます。
投稿: ピカチョウ | 2009年7月18日 (土) 09時49分
ワイルドナイツは古泉作品の中でいちばん好きですね。ボクは合気道やってるんですが、共感する部分は結構ありました。
投稿: カジリ | 2009年7月18日 (土) 12時27分
SAさん>
僕のようなマイナーなマンガ家は、こうして取り上げていただけるだけで心から感謝しているんですよ。たくさんの出版物の中から選んでいただいているわけなのです。女性なら当然の反応だし、僕が意図して描いたところでもあり、的確な反応だと思うのです。僕なんかのマンガに熱い思いを抱いていただき本当にありがとうございます。
カトキチさん>
何度も読み返してくださっていましたか!本当にありがとうございます。
ピカチョウさん>
試合ですか!頑張って下さいね!!応援しています!
カジリさん>
合気道をなさっているんですね。僕もすごく興味あります!どうもありがとうございます。
投稿: | 2009年7月18日 (土) 16時22分
上の書き込みは僕です。テレビブロスの井上さんの記事がとても批判的な印象の文章になってしまっているのですが、マンガの落ちには感動したとおっしゃってくださっていて、ご評価いただいているのです。率直なご意見ですし、一般的な大多数のご感想であるかとも思うのです。とても感謝しております。
投稿: 古泉 | 2009年7月18日 (土) 16時37分
私は『ワイルド・ナイツ』で古泉さんのファンになりました。
知り合いの女(馬鹿)も表面的にエロい描写をみて「エロい、エロい」といっておりましたが、中身の理解できない馬鹿は無視して今後も『ワイルド・ナイツ』のような作品を書いていってほしいです。
投稿: たつきつ | 2009年7月27日 (月) 02時51分
たつきつさん>
どうもありがとうございます。最近は気の抜けたようなマンガしか描いていないので、手を抜いているという意味ではないですよ、内容的にそんなのばっかりなので、そろそろ気合を入れて気違いみたいなマンガ描きたいと思っていたところです!
投稿: | 2009年7月29日 (水) 04時54分