2009年12月11日 (金)

イングロ事件とモヤモヤの正体

 Eくんごめん、一緒に行こうと誘ったのに一人で見ちゃったよ。月曜はMくんが『パブリックエナミーズ』に行こうと誘ってくれたので、そっちにしよう。調べたら『イングロ』は来週は一日一回上映なんだよね。

 それで、『イングロリアス・バスターズ』を公開日に見たときにはモヤモヤした気分が残ってそんな事を一緒に見た友達とサイゼリヤで話したら、一緒に見たカトキチ君が「最高傑作!」とボルテージを上げて、面白くなかったわけでもないのに、実際すっきりしなくていろいろ文句を言っていたら、後からカトキチ君がブログでオレ達に厭味を書くという事件が発生したのです。カトキチ君のブログ記事は『イングロ』を理解している優越人種が、理解できない劣等人種を差別するかのような文章で、そんなカトキチくんの行動に対してEくんがミクシー日記で、「それではまるでナチじゃないか、映画をたくさん見ても何も学んでいない」と厳しく批判したわけです。実際カトキチ君の文章を読んでもどこが面白いのか伝えると言うより、上がったボルテージを示す方に重点が置かれ、他の『イングロ』絶賛ブログにリンクを張って「僕がいいたい事は全部皆さんが書いてくれています」と、なんだかなあと言った主張だったわけです。例え、この映画が楽しめなかったとしてもそれはタランティーノ監督への期待に対する裏返しでもあるので、元々は味方でその味方にに対して「バカ」とか「ざまあみろ」はひどいなあと思いました。

・[映画]『イングロリアス・バスターズ』を観たっ!(ネタバレ無し)(くりごはんが嫌い)

 それに対してEくんは「映画を使って人を貶めるなんて、町山さんやタランティーノが知ったら悲しむだろう。最低だ。 」とかっこよく締めていた。ここから先はネタバレありなので、公開もそろそろ終わりに近づいているからあんまり気にしなくてもいいような気もしないでもないですが、とにかくこれから楽しみにしていらっしゃる人は読まないでくださいね!


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2009年11月30日 (月)

映画00年代ベスト10検討中

 来月号の映画秘宝は「00年代ベスト10」の特集があって、アンケートに答えさせていただくのですが、これが、考え始めると具合が悪くなるほど悩ましい。ぼんやり考えていた時は『ゴーストワールド』が1位でいいんじゃないかな、男子が主人公じゃないのは悔しいけど仕方がない、と思っていたんだけど、改めて見返すと若干自分の中で高い位置に置きすぎていただろうかとの感じもありました。本当に素晴らしい映画なんだけど、地味っていうか、そこが良さでもあるんだけど物足りなさも感じました。

 そういうわけで『殺人の追憶』『トゥモローワールド』『セルラー』『パンズラビリンス』などなど見返しているのですが、全く時間が足りません。なぜなら今日が締め切りだから!亀田の試合なんて見ている場合じゃなかった!

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2009年11月21日 (土)

『イングロリアス・バスターズ』を見てモヤモヤした

 クエンティン・タランテイィ-ノ監督の最新作『イングロリアス・バスターズ』を初日のレイトで友達と見てきました。登場人物が多くて役者の顔を覚えるのが苦手なオレには少々難しい面のある映画で、しかもブラッド・ピットが主役だと思っていると案外出番や活躍が少なく面食らうという期待に肩透かしを食わせる作りでありました。てっきり2時間くらいの映画だと思っていたら後から2時間半と聞かされて、充実した作品だったんだなと思いました。退屈とかは全くせず、派手な爆発や銃撃戦の場面もあって楽しめたのですが、心底大満足とは思わせてくれないモヤモヤした気持ちが残りました。

 オレ、Eくん、Mくん、Uくん、カトキチくんの5人で見たわけですが、「傑作!」と見終わった直後からテンションをあげて口火を切るカトキチくんを尻目にオレを含めて他の人は言葉を濁し曇った表情だったのが印象深かったです。カトキチくんがとにかく年間500本を見るドマニアであり、オレは記憶力に難ありで役者の顔の把握にも四苦八苦しているので、カトキチくんはオレには理解できないところも深く洞察しているから面白いのだろうと思いました。イーライロスって誰?あのバットの人か!てなもんですよ。こんな癖球を素直に打ち返せる柔軟な感性をうらやましく思いました。その後いつものようにサイゼリヤに移動して『イングロリアス・バスターズ』が一体我々に何をもたらしたのか話し合いました。

 今回もネタバレするので、これから映画を楽しみにしている人はここから先、絶対に読まないでね!!!

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2009年11月20日 (金)

東京で『母なる証明』を見た

 『グエムル』『殺人の追憶』のポン・ジュノ監督の新作で、今年の映画ベストテンを考える上での最重要作であることは間違いない『母なる証明』が公開されています。ところが、新潟での上映は1月とのことで、東京は新宿、あのバルト9で見ました。

 映画館そのものはTジョイ系なので、別に新潟にもあるけどね駐車が不便だからあんまり行かないけど、と別に臆するところはなかったのですが、これが東京かと違いを感じるところがありました。

・レイトショー料金がない
・隣に見知らぬ人が座っている
・駅から遠い

 そんなの普通だよと言われるとその通りなのでしょう。新潟ではレイト1200円が当たり前で、他にもメンズデー、二人デーなどでの千円が常識だったので1800円で見るのは心をえぐられるような感覚がありました。実際は600円、二人分で1200円えぐられただけですが。たけえよ。でもシネマチネという制度があってどれか時間が1200円でした。それに合わせるしかない。でも新潟のTジョイはレイトとシネマチネが両方ある!

 新潟ではたいていオレが見る映画は10人前後なので、隣に見知らぬおじさんが座っているなんて考えられない状況で、別に気にする必要ないのですが、肘掛に肘を掛けていいのか遠慮しました。

 新宿駅から地下道を通って世界堂の隣じゃないですか。新潟では車で屋上の駐車場にとめて、そこからちょっと降りると映画館というのが普通なので時間も体力も必要なことに改めて気付かされました。

 東京で映画を見る人は頑張っている!かつてオレもそんな青年だったのですが、思い出させられました。前売り券を探して買ったりと涙ぐましい節約をしていました。今オレはユナイテッドのポイントが30くらい貯まっております。つまり5本タダで見れるのです!

 そんな思いを抱きながら見た『母なる証明』は、こころにずっしりと重石を載せるような、強烈な作品でした。この映画はサスペンスで、ネタバレしてしまうと面白さに支障を来す要素がたっぷりなので、これから見るのを楽しみにしていらっしゃる皆さんは絶対に、ここからさき絶対に読まないでください!!!

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2009年11月17日 (火)

『笑う警官』は本当に面白くなかった

 昨日友達がおごってくれるというので、のこのこと『笑う警官』をユナイテッドで見てきました。これがびっくりするほど面白くなかったです。北海道警の裏金事件の鍵を握る刑事が、同僚の女性警官殺人の濡れ衣を着せられて、警察のトップから射殺命令が出て、主人公は彼を助けて包囲網をくぐり抜けようとする、というような話でした。おごってもらったのに申し訳ないことにさっぱり面白くなくて魂消ました。

 ここからネタバレですので、これから見ようと言う人は絶対に読まないでくださいね。

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2009年11月 6日 (金)

『キルビル』を見返した

 『キルビル』の1が本当に大っ嫌いで、こんな映画をもてはやす連中にも怒りを禁じえなかったのですが、『イングロロリアス・バスターズ』の公開に先立って予習的に見返しました。2は好きだったんですよ。結末なんて特にめっちゃくちゃ渋くてかっこいいじゃないですか。トレーラーハウスの格闘場面も、裸足でそんな暴れたら蛇に噛まれるでしょ!と本当にハラハラしました。

 1の何が嫌いかと言うと青葉屋の場面です。2のトレーラーハウスと対極にあると思うんですよね。雑魚が何人出て来たって、ユマサーマンが負けるわけないんでしょって感じで見ていてだるいとしか思えませんでした。争いを描いているようでいて、こんなのは争いではなく踊りと一緒だとしか感じなかったです。争いの精神なんか欠片も描いてねえよと思っていました。特に頭に来たのは日本刀による剣げきと、カンフーの剣のアクションを完全に混同しているとこでした。アメリカ人にはそんなの見分けがつかないんだろと思いました。オレはこれでも剣道2段を持っているので、そんな日本刀を貶めるような表現に心底腹が立っていました。

 ここまでの印象は公開時で、それ以降見返す事もなく現在に至っていて、その間に自分にも変化があり改めて見返したところ、随分印象が変わりました。


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2009年10月20日 (火)

シネコン死亡遊戯

 近所のユナイテッドは月曜日はメンズデーで一日中1本千円で映画が見られます。今年の初めに伊集院光さんが『深夜の馬鹿力』で、朝から映画を連続して夜まで見たという話をされていました。時間の都合で趣味でもなんでもない映画を無理やり見ているのがとても面白くて、友達と真似してみようと以前から言ってました。ちょうどそんなに熱烈に見たいわけでもないけど、ちょっと気になる映画が何本も上映されている時期なのでやってみることにしました。

 初回が9時45分からで、オレは時間を勘違いして9時過ぎに行くと、開場が9時半なのに10人くらいの男が入り口をうろうろしていました。なんと、メンズデーには男達が朝から映画を待ちきれずに駆けつけていると、こういった文化があったのかとちょっと衝撃でした。

 今回上映している映画でもすでに見たのは『空気人形』で、他にとりあえず見たいなと思ったのは『路上のソリスト』で、抑えておきたいなと思ったのは『カイジ』『カムイ外伝』『ワイルドスピードMAX』でした。『ヴィヨンの妻』『ココアヴァンシャネル』はどうしようかなと、『20世紀少年最終章』『BALLAD名もなき恋の歌』『あなたは私の婿になる』はあんまり見たくなかったです。

 そうは言ってもレイトまで行っても5本が限度です。今回はあんまりネタバレないですよ。

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2009年10月15日 (木)

『くもりときどきミートボール』新潟は明日まで

 今週配信されているTBSラジオのポッドキャスト『シネマハスラー』で、映画『くもりときどきミートボール』を宇多丸さんが大絶賛されていて、なんだその映画聞いたことないぞと思ったのですが、調べてみると金曜日まで新潟でも上映していたので、慌てて見に行きました。

 CGアニメで、しかも3Dなので特別料金で2千円で、しかも今週は一日1回上映で、オレはCGアニメがちょっと苦手なんですよ。食指が動かないです。お子様や家族向け作品が多いじゃないですか。『Mr.インクレディブル』みたいな大傑作で好きな作品もあるんですけど、名作と名高い『ウォーリー』や『モンスターズ・インク』もあんまり好きじゃないんですよ。なので、いくら宇多丸さんが激奨していたからと言ってオレには関係ないかもしれないと半信半疑でした。

 ところが!『くもりときどきミートボール』という変な魅力的じゃないタイトルの映画は圧倒的な表現に満ち満ちたとんでもない気違い映画でした!!! 新潟は明日までの上映です!しかも昼間で、ワーナー新潟南は11時から、ワーナー新潟は14時からが最後です! レイトショーがないので高いですが、どっちにしても3Dの特別上映なので、2千円です。でも3Dで見れるからこその表現がたっぷりなのでむしろいいですよ!

 以下、ネタバレありありなので、『くもりときどきミートボール』をこれから見たいと思っていらっしゃる皆さんは絶対に読まないで下さいね!

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2009年10月 1日 (木)

『空気人形』を見た

 映画の日で、ちょうどマンガのネタを考える最中で何かヒントになるかなと思って是枝監督の『空気人形』を見てきました。ダッチワイフが心を持ってしまうというファンタジックな映画で、そのダッチワイフをペ・ドゥナちゃんが惜しげもなくかわいらしいおっぱいを見せて見事に演じていらっしゃいました。『復讐者に憐れみを』より何度も脱いでいて本当に素晴らしかったです。片言の日本語が人形っぽさや、東京をファンタジックな空間に自然に変貌させていたように思います。

 空気が非常に重要な意味の映画でしたが、映画自体は空気とは程遠い重々しさに満ちていました。ここから先はネタバレで感想を書くのでこれから『空気人形』を楽しみにされていらっしゃる方は絶対に読まないでくださいね!


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2009年9月24日 (木)

カナザワ映画祭2

 サウナに泊まったんですが、リクライニングシートをぐっと下げて寝ると幅が狭いので強制的に仰向けで、しかも腰にいい具合の出っ張りがあって、背骨が見事にS字になっているような感覚がありました。普段、仰向けで寝ようとしても寝付けず、うつむせになったり横向けになったりなんですよ。仰向けで寝ると、睡眠が5割増しくらいに効果があるような感じがするんです。いつものようにショートスリープで寝て起きて、夜中にサウナに入ってまた寝たりで、しかも仰向けで眠れてよかったです。隣の人はいびきも歯軋りもなくて快適でした。読者のHamaさんが教えてくださったサウナ・オーロラで、宿なんかむしろいらないなあと思うほどでした。毎日だときつくなるのかな。

 それで、翌日のカナザワ映画祭は朝から『エッセネ派』を見ました。キリスト教のエッセネ派という宗派のドキュメンタリー映画で、同じフレデリックワイズマン監督作品は去年、海兵隊のドキュメンタリーを見ていました。『エッセネ派』では熱心にキリスト教の信仰を送っている人たちが、スーパーで買い物をしたり、名前を呼び捨てにされるのは軽蔑された感じがして嫌だ、なんて言ったり、会話の途中で蝿を叩いたりしてました。映像も白黒で正直なところ退屈だったのですが、一人の信者が告白する場面がありました。「私は子供のころ、父が酒飲みで暴れて自分は無力で、部屋にこもって泣くことしかできませんでした。私はみんなに認めて欲しかった」そんな話をしながら床にうずくまって泣き出して、すると周りの信者たちが彼の背中に手を当てて、賛美歌のような唸りを上げて彼を癒していました。これが宗教の癒しとかきっとそんな感じのものなのかと感心しました。さぞ彼も心を安らかにすることができただろうと思いました。

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